南総里見八犬伝工房

南総里見八犬伝グッズの製作・販売


南総里見八犬伝の世界

霊玉の文字の意味

「仁」厚い人情

儒教の根本理念で自他のへだてをおかず、一切のものに親しみ情け深くあること。愛情を他におよばすこと。いつくしみ、思いやり。

「義」敬意と正義感

道理。人間として行うべき道筋。利害をすて、条理にしたがって人の為につくすこと。

「礼」感謝の心

人の行うべき道。社会の秩序を保つための生活上の定まった形式。敬意をもって、決まりに従うこと。敬って」、おじぎをすること。

「智」知性と理性

物事をよく理解しわきまえていること。かしこいこと。是非を判断する心の作用。知恵。

「忠」忠義と真心

真心を尽くし忠実なこと。まめやか。主君に対して、臣下としての真心をつくすこと。

「信」信頼と誠実

欺かないこと。言をたがえぬこと。思い込んで疑わないこと。信用すること。帰依すること。

「孝」父母を敬う心

父母によく仕えること。父母を大切にする。

「悌」年長者を敬う心

よく兄または長者(年長者など)に、つかえて従順なこと。弟または長幼間の情諠の厚いこと。


南総里見八犬伝の世界

南総里見八犬伝あらすじ

里見家の姫君・伏姫は、父である里見義実の正義と名誉を守るために、父の意に反して自ら飼い犬・八房に嫁ぎ、富山でふたり静かに暮らしていた。月日は経ち、ある日、犬の気を感じて懐妊していることに気づく伏姫。 犬畜生の子を身ごもってしまった自身の潔白を証明するために、伏姫は義実や家臣・金碗大輔孝徳らが見守る中で、自害してしまう。この時、伏姫がまだ幼き頃に役行者から授かった「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」の文字が浮か伏姫護身の数珠が八方に飛び散った。これが、数奇な運命で結ばれる八犬士たちの出現を意味していた。伏姫の忘れ形見ともいえるこの八犬士たちは、おのおのが諸国をを舞台に活躍。やがて導かれるように一つになり、里見家をつぎつぎに襲うさまざまな困難を救うこととなる。

馬琴と八犬伝

全98巻、106冊からなる長大な物語「南総里見八犬伝」は、一人の戯作者の高邁な精神もと書き上げられた。明和四年、江戸深川の旗本、松平家の用人であった瀧澤興義とその妻・門の五男として生まれた馬琴は、24才で戯作者・山東京伝の弟子となり、翌年、「尽用面二分狂言」を刊行。文壇デビューをはたす。以後、次々と作品を執筆していった馬琴は、稿料のみで生活を支えた。わが国で最初の職業作家となった。そして文化十一年、室町時代の安房国を舞台にした八犬伝の執筆をはじめ、その道程では長子・宗伯を亡くし、自らも多忙な作家生活のため失明しながらも、宗伯の嫁・お路の口述筆記により、天保十三年、長編稗史小説は完成された。こうして28年の歳月を費やした「南総里見八犬伝」は、上田秋成の「雨月物語」と並び当時の小説ブームを支え、江戸時代を代表する戯作文学といわれている。生涯を通じ430余冊の読本を書き上げた馬琴の作品には、「水滸伝」や「三国志」に倣い、勧善懲悪・因果応報といった命題が貫かれ、その精神は、いくつもの時代を超えて、いまなおこの地に息づいている。

八犬士人物像

犬江親兵衛仁

いぬえしんべえまさし

山林房八と沼蘭の子。9才にして素藤を討ち、里見義通を救出する。八犬士第一。

犬川荘助義任

いぬかわそうすけよしとう

伊豆北条の荘管・犬川衛二則任の子。父と母が没し、墓六の下男となり額蔵と呼ばれた。

犬村大角礼儀

いぬむらだいかくまさのり

赤岩一角の長男。幼名・角太郎。犬村儀清の婿養子となり、その娘・雛衣を妻とする。

犬坂毛野胤智

いぬさかけのたねとも

千葉自胤の家老・栗飯原胤度の妾・調布の子。対牛楼で父の仇・馬加大記を討つ。

犬山道節忠興

いぬやまどうせつただとも

練馬倍盛の臣・犬山貞興道策の子。信乃の許嫁・浜路の腹違いの兄。寂寞道人肩柳とも名乗る。

犬飼源八信道

いぬかいげんぱちのぶみち

安房の百姓・糠助の子。足利成氏の家来・犬飼見兵衛に養われ、のちに現八と名乗る。

犬塚信乃成孝

いぬづかしのもりたか

足利持氏に仕えた犬塚番作の子。丈夫に育つようにと、女の子として育てられる。

犬田小文吾悌順

いぬたこぶんごやすより

古那屋文五兵衛の子。沼蘭の兄。芳流閣から逃れてきた信乃を父とかくまいピンチに陥る。

PAGE TOP